脱寮!女子高専生のふたりぐらし!
この記事は奈良高専Advent Calendar12日目の記事です。
前日のしゅがーくん、繋ぎありがとう!
はじめに
カンガルーの前足から飛び立ち、はや4年。
金魚の町に降り立ち、はや4年。
はじめまして。4年物質化学工学科の奥と申します。友達が参加していたのをみてノリで参加してしまいました。
今年度の高専祭実行委員長をしていたので、はじめは高専祭運営のことを書こうと思っていたのですが、思い出すだけでストレスが溜まりそうだったので諦めました。
同運営者が高専祭のことについて20日に記事を出してくださるので、高専祭運営について気になる方はそちらをご覧ください。
さてさてさt...
タイトルにもある通り、現在高専の寮を退寮し、同じく退寮した後輩とふたり暮らしをしています。
「脱寮」というのは監獄のような寮から退寮し、抜け出すこと(寮脱獄)の略称でありますね。造語です。
高専本科生で下宿生っていうのも珍しいと思いますし(今年から結構増えた気がする)、2人での下宿ってのも珍しいと思うので、ふたり暮らしってどんな感じなのかなと気になっている方や、近々寮を抜け出したい、という方に読んでいただけたらなと思います。
1.ふたり暮らしのメリット・デメリット
【メリット】
・家事が分担できる
・生活費を折半できる
・親が安心してくれる(女子だから尚更)
・さみしくない(同居人談)
【デメリット】
・気遣いが必要(親しき仲にも礼儀あり)
・人を呼ぶときは同居人の許可取りが必要
・料理にはある程度のクオリティが必要
あくまでこれはひとり暮らしとふたり暮らしを比較したメリット・デメリットなので、寮生活と下宿生活を比較したときとは、また違ったものになりますね。
ハイ次!
2. 退寮の経緯
きっかけは2020年の夏。コロナで寮の規則が厳しくなったことです。
例を挙げると、部屋移動*1が全面禁止されたり、門限が20時になったり、寮食の時間が指定されたり、、、と。
特に部屋移動禁止は、仲が良い私たちにとっては大打撃。
実際はコソコソ部屋移動をしていたものの、人が通る度に気配を消したり、寮の方が訪ねてくる度に机の下に隠れたり、、などとなかなか窮屈なものでした。
―そこで、2021年3月。退寮を決意。
まずは双方の家族と仲良くなることから始めました。
実家にいってご挨拶したり、ご家族の方と一緒にお食事したりして、信頼と実績を獲得。(結婚やん)
また驚くことに、たまたま私の両親と同居人の父が同じ大学の同期だったということもあり、お話はとてもスムーズにとんとんとんと進むことができました。
2021年8月。
コロナの第n波により、夏休みの予定が激減。
暇になった時間を利用し、後輩s'father を連れて不動産を訪れることに(未成年だから保護者必須)
気になる物件を3.4軒ほど回り、私たちの拠点を手に入れました。
2021年9月。
拠点ば決まれざ、いざ脱寮。
寮務に連絡をして、、退寮願を出して、、部屋から荷物をすべて持ち出して、、、
_人人人人人人人人人人_
> 脱寮完了!! <
Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
3. 住まい探し
私たちが入居に求めた条件は以下の3つであります。
・2DK以上(各々のプライベートは守りたいため)
・通学に15分以内(体力へのへのなので)
・2階以上(親の要望)
これにできればスーパーが近ければな、とか虫がいないところがいいな、とかありましたが大まかにはこんな感じです。家賃に関しては、寮にいた時と変わらない金額で生活できるくらいの家賃(4~6万)を考えていました。
まずはネットで下調べをし(おすすめはSUUMOとHomesの地図から検索)、いくつか目星をつけてから不動産屋さんに向かいました。
めぼしい物件を実際に内見し、最終的に学校まで自転車で15分程度の3DKの物件を契約。近い!広い!
〇契約について
契約者を1人たて、保証人に両家の親をとる形にしました。
内見時に住民票や印鑑、身分証明をもっていったため、その日に部屋止めをし、入居審査へ。
2人での入居ということもあり、この時に断られる可能性もあったのですが、無事乗り切れました。
敷金・礼金が0円で、仲介手数料や住宅保険、カギ交換代などを含めて、初期費用は182,600円でした。(1ヶ月分の家賃も含まれているため、実際は13万くらい)2人なので1人91,300円お支払いしました。
その後、電気や水道会社との契約、住所変更、免許書の書き換えなど諸々の手続きを行い、いざ入居ッ!
4. お金のこと
脱寮したい人が1番気になる $お・か・ね$ の話。
以下の表にまとめたので見ていただきたい。
やはり寮の1番の利点といえば、その家賃(部屋代)の安さ。
今の拠点が42000円/月なのに対し、1600円/月でお部屋に住める(2人での場合、1人だと800円)。ただし、寮のお部屋の広さは約2.5畳。狭くても寝れるなら十分だ!という方にはいいが、筋トレしたりモノをいっぱい置いたりするにはちょっと足りない、だいぶ足りない。
次に見てもらいたいのが、食費。
その差は歴然。
ふたり暮らしだと週末にまとめ買いして3000円いかないくらいなので、1ヶ月では約1万円。少
さて、寮食費はというと、二人分で54460円/月。
しかも寮食費は年間で払っているのを12で割っているだけなので、寮食を食べていない長期休暇分も含まれています。だから実際、長期休暇分の3ヶ月分がなしとすると、÷9で月二人で72613円、一人36303円/月、、、お高い、、、
2年前までは日曜日の寮食がお休みだったのもあり、一人30000円/月ほどだったのです。ですが、食中毒事件の影響で、日曜も寮食を提供するようになり結果として人件費諸々でお値段がさらに上がっちゃった感じですね。
少食の私たちにとって、高い寮食費を払うということは、いっぱい食べるラグビー部や育ち盛りの男の子たちを養っているのと同じことなのです。
つまり私たちのお金で彼らは生きている(かもしれない)。
寮の食事自体はまあ普通においしい。ただ揚げ物が多いのがしんどい、
朝からカキフライとか、お昼にハムカツ丼・かき揚げ丼・味噌カツ丼、、夜は揚げチーズカツ・白身魚のフライ、、 一口目はおいしいんだけどね。
そんなこんなで合計は実はふたり暮らしのがお安くなったんです。ちょっとだけ。
急な支出とかで(みりん切れたとか米無くなったとか)食費が変動して超えることもありますが、そんな変わらない金額でQOL爆上がるなら抜け出した方がよくね?って感じでした。
育ち盛りの子は寮に残っていっぱい食べることをお勧めしませう。
また嬉しいことに、両家族からいろいろ送られてきたり、お友達がみかんもってきてくれたり、トマト買ってきてくれたり、などなどしてくださるおかげで食事はだいぶ潤っています。ふたりなので送られてくる量も2倍で嬉しい。
支出の部分をお話ししたので、次は収入の話。
現在はすべて親からの仕送りで生活させてもらっています。もともと寮に支払っていた分を双方の親から頂く、という形をとっています。
寮を抜け出したことにより、バイトもできるようになったので、少しでも親の負担が減らせたらなと思います。あと、稼いだお金でさらなるQOL向上をしたい。バイト先どこにしよう。
頂いたお金は二人の共通口座にいれています。
口座をつくるとPayPayとかにも登録できて、カードを持っていなくてもお出かけの帰りとかに切れてた食パン買ってきたーとかできるから便利です。
はいラスト。
5. 実際の生活
よく聞かれるのが喧嘩とかしないのー? です。
....しない!!
元々寮生で部屋も3年間隣で、半同居状態だったので気心が知れているよねってことです。
家での役割に関しても、私が洗濯・弁当作り、後輩が洗い物、と決まっているだけで他はなあなあにしています。気づいた人が気づいた時にやる精神。
意外にこれで生活できてます。先輩後輩の関係であることからも、ちゃんとしなきゃな、とか やっておかなきゃな、という精神が働いているのでしょう。
これも "寮生活" という名の監獄前置き生活があったおかげでしょう。いきなりそこら辺の友達や後輩と二人暮らししたら、なんでやってくれないんだよ、とか イライラがたまって喧嘩が起こってくるのかな、と思いました。
寮はふたり暮らしのプレ期間にぴったりであった。
まとめ
なんやかんや3000文字を超えてしまった。ここまで読んでくださった方ありがとうございます。
結論、ふたり暮らしいいぞ。ってことです。
今寮生の方で、こいつとなら一緒にやっていけるわ、と思っている方がいたらぜひこのブログを参考にして脱寮を企ててみてくださいね。
れっつ脱寮。
明日はあおんさんです!とっても気になりますね。楽しみです。
*1:他人の部屋に入ること